日本における美容整形の発祥

日本における美容外科、つまりは美容整形の歴史を簡単に振り返りながら、問題点を知っておきましょう。第二次世界大戦が終わって、美容整形を行なう診療所の看板が街に溢れるようになりました。当時は形成外科そのものが確立されていなかったことから、美容目的に手術をする場合を称して整形と呼ぶようになったのです。

その後、1978年には、これまでの美容整形をそのままに診療科目として認めようという動きがおこりました。それまでは、専門的な形成外科は警察病院と慶応病院だけでしたので、医師も総勢20人以下で、どうにも専門医師が不足して、予約しても予約は3年先というのが実情でした。この状況を改善するには形成外科の専門医を育成する必要があったのです。こうして、美容整形が世の中で公認されることになるのですが、このときの科目名は「美容外科」と決まりました。形成外科からの分離です。

形成外科と美容整形の境界線

しかし、形成外科いわゆる再建外科と美容外科の境界線は非常に微妙です。例えば、交通事故でけがをし、鼻の形を治すことになった場合を想定してください。元通りの形にするのであれば再建外科ですが、どうせメスを入れるのであれば、もとの自分より格好良く、鼻を高くしたいなんてことになれば、美容外科の手術とも考えられるからです。現実に形成外科においでになる患者さんを見るお医者様に、患者が美容整形までを望む気持ちを理解していただくのは難しいかもしれませんし、患者様がついでにと思う気持ちは余裕がある場合かもしれません。患者側としてはお医者様との意志の疎通を図って、現場の手術を気持ちよく行なってもらう努力こそが、美容整形をスムーズに行なう手立てだと思います。